新生U5開通

以前より工事中だった、U5とU55がようやく繋がり、新生U5として開業しました。今までの「U55」という名称はなくなり、「U5」に統一されました。当初は2017年に新生U5開業の予定でしたが、その後2019年までに延び、最終的に2020年12月の開業となりました。新空港の開港遅れに比べれば可愛いものでしょう、笑。

 

元々のU5は旧東ベルリンエリアを走る地下鉄で、最西端はアレキサンダープラッツ駅でした。一方ベルリンの中央を走る最短路線の「U55」、最東端はブランデンブルガートーア駅で、アレキサンダープラッツ駅とブランデンブルガートーア駅を繋ぐ工事が長らく行われていましたが、コロナ禍にひっそりと開通しました。

 

U5は1930年に開業、当初の終点より更に東方面が1980‐90年代に東ベルリンの新興住宅地として開発され住民が増えたため延長されて現在までのルートになりました。基本が住宅街のため観光客には馴染みが薄いかも知れません。広い庭園やや動物公園があったり、シュタージ博物館や旧東時代の建築物も多く残るエリアで、目的が定まってる方々には興味深いエリアです。

 

U55は2009年に開業。ベルリン中央駅ーブンデスターク駅ーブランデンブルガートーア駅のわずか3駅だけ。いずれU5とつなげるという説明でしたが不思議に感じました。出来た頃は見学がてらに利用してみましたが、観光エリアではあるものの狭いエリアで徒歩でも難なく回れるし、大抵の観光ポイントの前にはバス停もあるので、わざわざ乗り換えてまで積極的に使うとまで行かず、この付近で働く人達ですら特に便利になったと思ってなかったようです。

 

 

そして今年の12月4日、U5とU55が繋がり直通運転となりましたが、この間に3つの駅が新設されました。ローテスラートハウス(赤の市庁舎)駅、ムゼウムスインゼル(博物館島)駅、ウンターデンリンデン駅です。ウンターデンリンデン駅は新しい駅として再登場です。ただし、博物館駅はまだ利用が出来ないそうで、来年夏頃のオープンの見込みです。この付近の地上にはたくさんの観光施設や商業施設があるので、観光客にも便利になるかと思います。

 

しかし、この地下鉄工事は私個人的には悲しい出来事が多かったです。

 

アレキサンダー広場の近くにある別の公園に「マルクスとエンゲルス」の銅像がありますが、これは元々旧東ドイツ連邦議会堂の近くに設置され「東ドイツ」のシンボルの一つでもありましたが、この議事堂の取り壊しが決まり近くの公園へ移設されました。この時は「東向き」に置かれましたが、地下鉄工事がこの公園にも影響し、再び別の場所に設置し直しとなりましたが(現在の場所)、初めてこの位置で見た時の衝撃の大きさと言ったら・・・向きは「西向き」だし、公園の薄暗い端っこで、追いやられた感満載。かつて議事堂のそばにあった時とはオーラが違う(笑)。この「西向き」は色々な憶測を呼び、BVG(ベルリン交通局)は「政治的な意味はない、設置の都合上こうなっただけ」とわざわざコメント。別に東の思想主義ではありませんが、やはり東西の歴史があっての今のベルリンであり、過去の背景を消してしまうようなことはしてほしくなかったです。

 

そして、ウンターデンリンデン駅。今回「復活」したことは喜ばしいですが、元々Sバーンの駅として存在していましたが、U55の開業時にSバーンと共に「ブランデンブルガートーア駅」という名前に変更されてしまいました。「ウンター・デン・リンデン」とは「菩提樹の下」という意味で、文字通り地上に出ると通りに菩提樹がずらっと並ぶ景色を見ることが出来ましたが、工事に伴いこの菩提樹も全部抜かれてしまいました。。。2012年頃だったと思いますが、地元でも賛否両論の騒ぎになりニュースで見かけましたが、その後ベルリンを訪れた際に見にいったら菩提樹が植えられていたところは工事用に囲われてしまい、かつての優雅な風景は消えておりました。。採反対派に押される形で、工事終了後に再植樹すると発表されましたでの、これから植え直してくれることを期待しています。

 

 

ベルリン市内交通(Sバーン/Uバーン)マップ

BVG公式HPへのリンクからのPDF版です。新空港も反映しています。

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